あらすじ
200年以上を生きるエルフの魔法剣士、フェリア=カトリーヌ。
魔王討伐を目指して、仲間のシャーロット、モニカと旅を続けていた彼女は、ある日、森の中で倒れていた十四歳の少年を見つける。
少年は日本から突然この世界へ飛ばされ、自分の名前だけを失っていた。
フェリアは彼に「カルツァー」という名を与え、元の世界へ帰る方法を探しながら共に旅をすることになる。
最初は何の力もなく、三人のエルフに守られるだけだったカルツァー。
しかし彼には、あらゆる属性の魔術を扱う才能と、常識外れの魔力が眠っていた。
十四歳の少年は、やがて彼女たちを守るほどの大魔術師へと成長していく。
そしてフェリアたちは、長い旅の果てに魔王との戦いへ向かう。
だが、この物語は魔王を倒して終わる英雄譚ではない。
英雄たちは愛し、結ばれ、子を持つ。
その子供たちもまた成長し、次の時代を生きていく。
子から孫へ。
孫から、そのさらに先の世代へ。
長命のエルフであるフェリアは、自ら築いた家族と一族の歴史を、何百年にもわたって見届けていくことになる。
これは、銀髪のエルフと異世界から来た少年の出会いから始まる、数百年にわたる英雄一族の物語。