あらすじ
「選ぶ側」として生きてきた瑞穂(みずほ)。かつて学校一有名だった先輩との初恋、自分を誰よりも一途に愛してくれた同級生との日々。気づけば三十代後半。そんなとき出会ったのは、かつて「優しくない男」と切り捨てた会社の同期・佐伯だった。瑞穂を「ただの同僚」として雑に扱うガサツな男。彼の容赦のない言葉にプライドを粉砕されながらも、瑞穂は生まれて初めて、自分の足で立ち、誰かを真っ直ぐに求める「本当の恋」を知る。誰かに見つけられるのを待つだけの人生を諦めたとき、空っぽだった彼女の胸に吹き込んできた、新しい風の記録。