あらすじ
小説家・御厨彰が、密室となった書斎で殺害された。
現場に残されていたのは、八十七ページで途切れた未完成原稿。
『犯人は、この本を読んでいる』
刑事・真壁遼が原稿を読み進めると、そこには現実の殺人事件とまったく同じ状況が書かれていた。
被害者の姿。
発見された時刻。
机から落ちた万年筆。
そして八十七ページ目には、あり得ない一文が記されていた。
「刑事は今、八十七ページを読んでいる」
原稿は、これから起きる出来事まで知っている。
容疑者は五人。
しかし原稿は、刑事が数えていない「六人目の読者」の存在を告げる。
誰が続きを書いているのか。
なぜ著者名は、刈谷ユウサクなのか。
そして、本当に疑われているのは誰なのか。
物語と現実、作者と犯人、登場人物と読者。
すべての境界が最後の一行で反転する、読者参加型メタミステリー。
ここまで読んだあなたへ。
警察は、もうあなたを疑っています。