あらすじ
四十一歳。
昔は友人と、「いつか一緒に会社をやろう」と笑っていた。
でも仕事に追われ、生活に追われ、気づけばその夢を口にすることさえなくなっていた。
そんな男が、AIという新しい武器を手に、たった一人で会社を立ち上げる。
社員一人。
事務所は自宅。
最初の売上は、たった三万円。
そこから昔の友人が戻ってくる。
新しい仲間が増えていく。
小さな会社だったはずの場所が、いつしか誰かにとっての「居場所」になっていく。
そして彼らの前には、AIを信用しないライバル企業が現れる。
彼らがAIを嫌うのには、ちゃんとした理由があった。
AIを使えば、人間はいらなくなるのか。
それともAIは、人間がもう一度夢を見るための武器になれるのか。
地方の小さな仕事から始まった会社は、やがて全国へ、そして世界へ。
これは天才起業家の物語ではない。
一度夢を諦めた大人たちが、仲間と笑い、失敗し、競い合いながら、もう一度本気で世界を目指す物語。
――AI会社、設立しましたけど、何か?