あらすじ
アヴェン――この物語の主人公。
この物語を大河小説と呼ぶか、物語と呼ぶか、それとも戦記と呼ぶかは、読者の皆さんにお任せします。
彼はある物語に巻き込まれることになる。しかも、ただの物語ではない。
ごくありふれた、何の変哲もない一日から始まった物語は、やがて大陸を巡る旅へと発展し、国家の転覆、そしてさらには……時代の終焉へと至る。
旅の中で、アヴェンは世界と、その中に潜む数々の悪徳と真正面から向き合うことになる。
そして、その目で世界の惨状を目の当たりにした彼は、必然的にそれを変えたいと願うようになる。
しかし、これは一人の男の物語ではない。
ましてや、一つの家族だけの物語でもない。
これは、幾つもの世代、数多の民族、そして最終的には――人類そのものを巻き込んでいく物語だ。
その生涯をかけた旅の中で、アヴェンには最初、仲間たちが付き従う。
やがて彼らは、友となっていく。
だが、その友たちは同時に、嘘つきであり、卑劣な人間でもある。
それは、彼らが悪人だからではない。
それが、彼らの持つ「悪徳」だからだ。
だって、僕たちだって皆、多少なりとも卑怯者であり、嘘つきでしょう?
魔法に満ちた世界……
――いや。
むしろ、そこにあるのは「能力」と呼ばれる力、数々の謎、そして途方もなく危険な人間たち。
そして時には、人間ですらなく――「概念」そのもの。
もちろん、この世界には絶え間ない戦争、戦闘、そして冒険が存在する。
きっと、あなたを退屈させることなく、この物語から目を離せなくさせるだろう。
もし、先ほどの段落を読んで、あなたがこんな疑問を抱いたのなら――
「概念」とは、一体何なのか?
その答えは、この物語の中にある。
これは、人類の希望と悪徳が織りなす、永遠なる循環の物語。