あらすじ
あらすじ
――この世界には、人間には見えないものがいる。
火、水、風、土。
自然を司る存在――精霊。
彼らは確かにこの世界に存在している。
ただし、その姿を見ることができる人間はごく僅か。
そんな特殊な力を持つ者は、古くから「見鬼の才」を持つ者と呼ばれていた。
そして、精霊と契約し、その力を借りる者たちは「精霊使い」と呼ばれている。
精霊庁が存在し、魔術師や妖怪の存在も知られている現代日本。
けれど、精霊たちがこの世界に存在する本当の理由を知る者は、まだ誰もいなかった。
物語は、あるホテルのパーティーから始まる。
大人たちに囲まれ、退屈そうにしていた小学四年生の少年――天城啓太。
彼は、会場の中を飛び回る小さな火の精霊たちを眺めていた。
そこへ、一人の少女が声をかける。
小学一年生の少女――神代恵那。
「ねえ……ここにいても、いい?」
大人ばかりの場所で偶然出会った二人。
そして二人には、誰にも言えない共通点があった。
――二人とも、精霊が見えていた。
この時はまだ、ただの偶然にしか過ぎなかった。
しかし、この小さな出会いはやがて、二人の人生を大きく変えていく。
友情、家族、絆、恋。
精霊使いたちの戦い。
そして、世界の根幹に隠された精霊の秘密。
少年と少女の出会いから始まる、現代精霊奇譚――。
これは、精霊の見える世界で生きる少年少女たちの、長い物語。