あらすじ
高校二年の桐谷直人は、好きだった小松由奈のため、毎日昼休みになると学食へ急ぎ、二人分の席を取っていた。
けれど、告白して振られた。
「あと、昼の席も、もう取ってもらわなくて大丈夫」
翌日。
もう急ぐ理由もなくなった直人は、いつもより遅れて学食へ向かう。
満席の中、話したことのない女子・水野千紘が隣を空けてくれた。
それだけなら、ただの親切だった。
食事の途中、千紘は何気なく言う。
「今日は遅いんだね」
直人は彼女と話したことがない。
それなのに、なぜ彼女は普段の自分を知っているのか。
さらに翌日。
直人が学食へ入ると、千紘は目が合った瞬間、隣の椅子に置いていた鞄をどけた。