あらすじ
王立学園に通う伯爵令嬢、オリビア・エヴァンス。
彼女が何よりも好きなのは、華やかな社交界でも恋愛でもなく――魔法研究だった。
ある日、王立学園の図書館で魔導書を読み漁っていたオリビアは、魔法書を手に取る一人の青年と出会う。
政治学科に所属する上級生、ルーカス・フォン・ローゼン。
金髪碧眼の美しい青年でありながら、彼もまた魔法をこよなく愛していた。
ただし、彼には一つの事情があった。
ルーカスは、公爵家の嫡男。
将来は公爵家を継ぎ、王国の政治を担うことを期待されている。
だからこそ、好きだった魔法を諦め、政治を学ぶ道を選んでいた。
けれどオリビアは、そんな彼に何気なく告げる。
「好きなら、続ければいいじゃないですか」
その言葉をきっかけに、二人は図書館で魔法研究を始める。
身分も立場も気にせず、ただ「魔法が好き」という気持ちで繋がっていく二人。
しかし、ルーカスには次期公爵として避けられない婚約問題が待っていた。
王宮から届く婚約候補の知らせ。
侯爵令嬢との縁談。
そして、古代から封印されていた謎の魔法式。
研究を重ねるほど、二人の距離は近づいていく。
やがてオリビアは、自分がルーカスを特別な存在として想っていることに気づく。
けれど彼女は伯爵令嬢。
彼は次期公爵。
身分も、背負う責任も違う。
それでも二人は、それぞれの夢も立場も捨てることなく、自分自身の未来を選ぼうとする。
魔法を愛する伯爵令嬢と、魔法を諦めかけていた次期公爵。
王立学園の図書館から始まった二人の関係は、やがて恋へと変わっていく――。