あらすじ
あらすじ
「ちょっと待って、あんた誰よ!? ここ、昭和五十一年でしょ!?」
「は? 昭和? ここ2026年だけど。てか、そのバカ長いスカート何?」
1976年(昭和51年)、秋。
都立城南高校二年の千代田むつみは、誰もいなくなった放課後の教室で、日直の仕事を押しつけられたイライラ紛れに黒板へ「未来」と書きつけた。
その瞬間、耳をつんざく音とともに教室が一変する。
見たこともない軽い机、ピカピカの床、冷たいエアコンの風――そこは50年後の「2026年」の教室だった。
パニックになるむつみの前に現れたのは、ブレザーを着た現代の高校生・相沢レン。
突如現れた昭和の女子高生に困惑するレンだったが、彼が黒板の隅に「過去」と書いたことで、二人は再び1976年のぬるい夕暮れへと引き戻される。
――昭和51年と、令和8年。
50年の時を隔てた同じ教室の黒板は、なぜか二人を繋げてしまった。
しかもこのタイムリープ、発動するのはなぜか「むつみとレンが一緒にいる時」だけ。
「ドラえもん出せ!」と騒ぎ、コンビニのファミチキに感動するツッパリセーラー服娘。
冷めた顔をしながらも、昭和の喫茶店のクリームソーダや熱気に毒気を抜かれていく現代っ子。
放課後限定の秘密の行き来を繰り返すうち、噛み合わないはずの二人の距離は少しずつ縮まっていく。
だが、時を越える黒板には、二人もまだ知らない「本当の理由」が隠されていて。
昭和の熱気と令和の冷気が交差する、ちょっとおかしくて切ない、放課後限定のタイムトラベル・ラブコメディ!