あらすじ

人は死ぬと、七日間だけこの世界に残る。 現れるのは、生前もっとも「帰りたかった場所」。 死者は誰にでも見え、話すこともできる。 けれど、物にも人にも触れられず、その場所から遠く離れることもできない。 そんな死者たちの「帰る場所」を探し出し、家族を連れていく仕事――《送り屋》。 送り屋として働く青年は、これまで二百七十三人の死者を見つけてきた。 古い家。 学校。 なくなった店。 誰かと過ごした、もう形すら残っていない場所。 帰る場所には、その人が生きた理由が残っている。 けれど彼には、たった一人だけ見つけられなかった死者がいる。 十年前に死んだ、十二歳の妹。 家族全員で七日間探し続けても、妹だけはどこにもいなかった。 そして世界には、ごく稀に同じような死者が存在する。 誰にも帰る場所を見つけてもらえない死者――《未帰還者》。 妹は、あの七日間をどこで過ごしていたのか。 誰かに見つけてもらえたのか。 それとも、一人で家族を待っていたのか。 死者と残された人たちの「最後の七日間」を見届けながら、 青年は今も、十年前に見つけられなかった妹の帰る場所を探している。

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小説を読もう2026/09/17
  • 現在の作品『君が帰る場所』