あらすじ
あらすじ
戦争が続く山岳王国オーレン。
十一歳の少年エラン・グレイヴは、国王の命令によって家族のもとから引き離され、オーレイン士官学校へ送られる。
そこでは子供たちが銃を学び、剣を握り、命令に従うことを教え込まれていた。
エランが願っていたのは、ただ家に帰ることだった。
父ブランと母イラもまた、息子を取り戻すため、それぞれの戦いへ足を踏み入れていく。
しかし戦争は、彼らが思っていたよりも早く、そして残酷にすべてを変えていく。
一方、まったく別の世界。
現代の病院で目を覚ました青年ユリアン・クラインは、自分が知るはずのない少年の記憶を見るようになる。
雪。
石造りの家。
知らない家族。
血に濡れた手。
そして、何度も聞こえる声。
――家に帰って。
二つの世界。
二人の人間。
本来、交わるはずのない記憶。
これは、家族と戦争、喪失、そして守りたいもののために人が支払う代償の物語。
『ASHES OF WAR ― 戦火の灰 ―』