あらすじ
十六歳になったルシエラが授かった職業は、聞いたこともない特殊職《光と闇の聖女》だった。
周囲を強化する《光と闇の祝福》と、強力な防御能力《絶対防御領域》。
少し変わってはいるものの、仲間を支える聖女としては悪くない。
《ファイター》のエイル、《メイジ》のメルディア、《プリースト》のクラウス、《スカウト》のロディオとパーティを組み、ルシエラは新人冒険者として歩き始める。
だが、五人はまだ知らなかった。
ルシエラの祝福には、ひとつ大きな問題がある。
――この祝福、敵と味方を区別しない。
しかも、その問題はルシエラが強くなるほど深刻になっていく。
やがて新人だった五人の戦いは、人間と魔族の戦争そのものをおかしな方向へ変えていく。
「敵を倒せ!」
から、
「頼むから誰も攻撃するな!」
へ。
普通に人助けをしたいだけの聖女と、その善意に振り回される人間と魔族たち。
戦えば戦うほど戦えなくなっていく、ナーロッパ系ファンタジーコメディ。