あらすじ

あ……。おれは……なんだ? どう、どうなっているんだ……。 青空……だ。薄く霞んでいるが、確かに青が見える。ここは外のようだ。だが、なぜだ。どうしておれは外にいる。そもそも、おれは眠っていたのか。 それにこれは……波の音……か? 遠いようでもあり、近いようでもあり、距離感がつかめない。寄せては返す音が不規則に響いている。それに混じって海鳥らしき高い鳴き声も聞こえた。 体の下はごわごわとしている。硬くはないが柔らかくもない。細かな粒のようなものが皮膚に触れている感覚があった。砂かもしれない。砂浜に打ち上げられたのだろうか。だとしても、なぜ……。 だが、そんなことよりも異常なことがあった。 体が動かない。それどころか――ああ! 目が! まぶたを閉じられない! 眩しい……かゆい、ああ、かゆい……! 目の表面がひりつき、異物でも入ったかのような痛みと不快感があった。 誰か、誰か……!

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/09/17
  • 現在の作品巨人漂着記 :約5500文字