あらすじ

母と母の知人を連れ、近場のある温泉へ一泊の旅行に向う牧野は二人を巻き添えに自動車事故に遭う。移動途中の山間部で自動車事故を起こした。  自動車事故は勤務先の後輩、川辺が牧野の自動車にブレーキが効かなくなるように裏細工が施されていた。横転した車から這い出た牧野は風雨に紛れて聞こえる子供の声を生死の狭間でもがき助けようと葛藤したが力尽きて意識を失う。  牧野の残された(逆初七日)七日間。自分の状態など分からぬまま集中治療室で瀕死の重傷で死ぬ間際のカウントダウンが始まる。  牧野が目覚めると病院の集中治療室にいた。ベッドに横たえる見知らぬ男の患者を横目に自分の置かれている状態に理解を出来ない。何度となく病室へ様子を覗いに来る憎念の篭った足音に脅えながら、無機質な実体のない生霊でありながら牧野は、頭痛や眩暈が起る度、意識を無くす。夢とも、現在とも、過去とも、幻覚にも苛まれる世界を亡くなる前に疑似体験をする。  自動車事故に遭った母と母の知人と牧野は、一人一人順番の死を迎える展開が始まる。先ずは、母が亡くなる。他人と思っていた老女、母の死の立会い。次に母の知人が亡くなる。幸いにも二人の亡くなる瞬間に立ち会えた事は彼にとって救いである。そしてベッドに横たえる見知らぬ男の患者は自分自身だと気付かせる幽霊的少年。その少年は五年前に亡くなった、牧野の息子、真治。息子は、亡くなった場所で呪縛され一時的に解き放たれ、父を助けに向う。  川辺は牧野の妻が早く欲しくて堪らなかった。所謂ストーカーである。勤務先の後輩、牧野の妻妙子を自分の物にしたいが為、自動車事故にみせかけ、殺そうと陰謀した。亭主である先輩の牧野が邪魔な為、殺害して自分の所有物にしたかった。牧野は集中治療室のベッド、生命維持装置で辛うじて生かされている。生死の境を彷徨う牧野の息の根を止めるチャンスを狙う川辺。  既に息子が父へその状況を明かすことで、何とか残り僅かギリギリのところ川辺のストーカーを阻止する。だが、憎念に取り憑かれた川辺に歯が立たないが、亡くなった母の知人が一時的に舞い戻って格闘する警備員に力を貸す。川辺に取り憑いた念を払い去る。  せめてもの息子とは同じあの世へと思いきや、それも叶わぬ事を知った。一緒に旅発てない歯痒さに納得したくないが亡くなって行く牧野。

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エブリスタ
エブリスタ2012/07/16
  • 現在の作品逆初七日