あらすじ
魔王軍を滅ぼした勇者は、異世界――地球から召喚された人間だった。
元魔王軍の首席罠師ルークは復讐を誓い、勇者の故郷である現代日本にダンジョンを開く。
目的はただ一つ。
人類を、自分の罠で絶望させること。
ルークの作る罠には容赦がない。
初見なら死ぬ。
判断を誤れば死ぬ。
腕が足りなければ死ぬ。
ただし罠師としての矜持から、必ず生き残るための「道」だけは残してある。
ところが地球では、ダンジョン内で死亡しても魂が入口へ帰還する。
しかも現代人には、「何度死んでも攻略すること」に人生を懸けた者たちがいた。
「初見殺しなのに、見返せばヒントが全部ある!」
「運営、本気で俺たちを殺しに来てるぞ!」
「最高の死にゲーじゃねえか!」
殺意を込めれば込めるほど喜ばれる。
心を折るための罠は「神調整」と分析され、
初心者を追い払うための地獄は「最高のチュートリアル」と評価され、
攻略者を殺すたびに配信がバズり、投げ銭まで増えていく。
「……なぜ笑う?」
人類を絶望させたい元魔王軍の罠師と、
絶対に攻略を諦めない死にゲー狂いたち。
互いに一歩も譲らない、殺意と攻略の軍拡競争が始まる。