あらすじ
かつて魔王を討ち倒し、最強の魔法使いとしてその名を世界に轟かせた魔法議長、パラノア・ピーチ。
それから数百年――。
彼女はいま、魔王なんぞより遥かに面倒な敵と戦っていた。
――金がねえ!
膨れ上がる施設管理費。圧迫される魔法議会の財政。
ついには聖なる《魔法の祠》を維持するか、それともフライドチキン屋を経営するかという、最強の魔法使いとは思えない究極の選択を迫られていた。
そんな折、ただでさえイライラしているパラノアの耳に、とんでもない噂が飛び込んでくる。
巷で《魔法学園》なるものが大人気らしい。
しかも――魔法議会には挨拶ひとつない。
「魔法使いの権威たる魔法議会を差し置いて、勝手に魔法学校だぁ?」
上等じゃねえか。
どっちが魔法使いのトップなのか、はっきりさせようじゃねえか。
ああ、考えてたらガチでムカついてきた。
こうして世界最強クラスの魔女たちは、世界平和でも人類救済でもない、極めて個人的かつ器の小さい理由で旅立つこととなる。
これは、偉大なる魔法使いたちの誇りと威信を懸けた――
最高にしょうもない冒険の物語である。