あらすじ
離婚を機に、チヒロは十数年ぶりにフィンランド・ヘルシンキを訪れる。
会いに行ったのは、かつてニュージーランド留学中に同じ家で暮らした友人・アンナ。
あの頃、二人はそれぞれ翻訳家と作家になる夢を語り合っていた。
しかし今、アンナは二児の母となり、教師として暮らしている。
チヒロもまた、思い描いた未来とは違う場所に立っていた。
離婚は正しかったのか。
夢を諦めることは間違いなのか。
選ばなかった人生の方が、幸せだったのではないか。
太陽も月も見えない極夜の街を歩きながら、二人はそれぞれの「選択」について語り始める。
人生の答えは、決断した瞬間には分からない。
これは、まだ夜になる少し手前にいる人たちの物語。