あらすじ

硫黄島航空基地、午前四時三十七分。地震計が十七番目の警報を発した。前夜からの十二時間で十七回、二月以降の累計は四百三十二回。海底カルデラ崩壊まで、おそらく二十四時間。 基地司令・沢渡一佐は、自らの責任で全員撤退を決断する。整然と進む第一陣、第二陣の輸送。残るは最後のC-130と、施設班長・三宅以下十一名。 しかし最後の便が島に到達する直前、擂鉢山の中腹で水蒸気爆発が発生。噴石と泥流が滑走路を覆い尽くし、着陸不能の状態に陥る。残された者たちと、厚木から飛来する機長・黒木二佐に、それぞれの判断が委ねられる──。 数字と時間、そして人間の意地がぶつかり合う、自衛隊撤退作戦の記録。

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小説を読もう2026/09/17
  • 現在の作品死者ゼロの撤退戦