あらすじ

婚約者の神谷直人から、浮気相手との結婚を告げられた久住真帆。 慰謝料の話をする前に、直人の母・佳代が静かに立ち上がった。 「こんな息子、私も要らないわ」 家族のために料理も名前も時間も差し出してきた佳代は、真帆に一枚の鍵を渡す。海辺に残された、母の古い食堂の鍵だった。 「婚約破棄の慰謝料は、あなたのお母様で結構です」 真帆はそう言って、佳代と二人で海辺の小さな食堂を始める。 けれど、二人の新しい暮らしが軌道に乗りはじめた頃、直人が戻ってきた。欲しいのは母の愛情ではない。食堂の土地と、佳代の名前と、倒れかけた会社を救うための金だった。 これは、ひとりの男に捨てられた二人の女が、誰かの妻や母という肩書きを脱ぎ、自分たちの食卓を取り戻す物語。

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エブリスタ
エブリスタ2026/09/16
  • 現在の作品婚約破棄の慰謝料は、あなたのお母様で結構です