あらすじ
「血は、嘘をつかない」
そう信じる刑事は、血の温度変化から嘘や隠し事を読み取る、小型の検査装置を使っている。
嘘をついたり、何かを隠しているとランプは赤く光り、何も隠していなければ青く光る。
ある夜、会社社長が自宅で殺害された。
容疑者は三人。
息子、秘書、そして妻。
三人には、それぞれ殺人の動機がある。
しかも三人とも、何かを隠している。
ところが――
「あなたが殺したのか?」
そう尋ねると、ランプは青く光った。
三人とも、殺人については嘘をついていない。
では、いったい何を隠しているのか。
捜査を進める刑事の前に現れる、謎の血痕。
そして、止まった時計が示す「十時十七分」。
事件を追うほど、刑事自身の記憶にも奇妙な違和感が生まれていく。
血が示す真実と、記憶が語る真実。
最後に待っている「あつい血」の意味とは――。