あらすじ

「馬を怯えさせる厄介者に価値はない」 濃すぎる飼料の危険を訴えた私は、大牧場主ガレスにそう言われて牧場を追われました。 その半刻後。雪の上に、近衛の黒馬三十六頭が横たわっていました。 私に治癒の魔法はありません。あるのは、蹄の熱と脚の腫れと耳の動きを読み、冷却と給水と飼料を一頭ごとに組み直す手だけ。夜通し付き添えるのは、一日に一頭が限界です。 だから私は、今日から一日一頭ずつ、立たせます。 馬が嫌がる処置はしません。乗るかどうかは騎手が決め、雇うかどうかは団が決め、私をどうするかは私が決めます。 三十六頭目の黒馬は、騎手団長の愛馬でした。 ――残り、三十六頭。

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小説を読もう2026/09/17
  • 現在の作品「馬を怯えさせる厄介者」と牧場を追われた私、倒れた近衛馬を一日一頭ずつ立たせていたら、最後の三十六頭目は騎手団長の愛馬でした