あらすじ
この膨大な数の「事象」は、ヨズミ・ユズラを中心に回り始める。
高校二年生へと進級したばかりの、一人の少年。
しかし、非現実に満ちたその「日常」の裏には、彼自身さえも知らない、ある驚くべき背景が隠されていた。
かつて、ほぼ永遠とも言える若き命が宿っていたその肉体。
そこに理由もなく、ただ「他人の領域」へと異常に執着する、新たな意識が誕生したのだ。
そんな彼の前に、かつて強い繋がりを持っていたはずの同級生、ホシノ・ショウイチが介入する。
彼はユズラが隠し持っていた真実を暴き出していく。しかし、その暴かれた事実の先には、ショウイチの想像を絶する、目に見えぬ「何か」が待ち受けていた。
ユズラの記憶を奪った、正体不明の「原因」。
ただユズラにしか知覚することのできないはずのその『アノマリー(異常)』が、ついにその姿を現す。
ショウイチの目の前で引き起こされる、それはアノマリーによる、初めての「介入」だった。