あらすじ
数々の戦場を生き抜き、狙撃手として最高の勲章《アビス》を授かった男、クリス。
人を殺すことに迷いはなかった。
命令された敵を撃ち、任務を終え、家に帰る。
それが自分の仕事であり、自分には向いていると思っていた。
ある日、仲間を殺した敵の狙撃手を追い、クリスは単身、敵陣深くへ潜入する。
そして目標を撃ち抜いた直後、彼は見てしまう。
倒れた男へ駆け寄り、「パパ」と呼び続ける子供の姿を。
正しい任務だった。
命令にも背いていない。
誰からも責められてはいない。
それでも、戦場から帰ったクリスの日常は、少しずつ崩れ始める。
これは、敵を撃ち続けてきた一人の兵士と、
その帰りを待っていた家族の物語。