あらすじ

領民、わずか四百人。 村は二つ。家臣は十数人。 戦となれば、農民をかき集めても五十人。 中国山地の奥深くに存在する小さな領地――黒瀬郷。 その弱小国人・黒瀬家の嫡男として生まれた黒瀬景政は、十二歳になるまで、自分の国がどれほど小さいのかを知らなかった。 転機となったのは、父に連れられて訪れた尼子家の本拠・月山富田城。 巨大な城。 溢れる人々と物資。 何百、何千という兵を動かす武将たち。 そして景政は、初めて知る。 自分たちの「国」は、外の世界では名前すら知られていないことを。 「――黒瀬を、大きくしたい」 始まりは、少年の小さな意地だった。

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カクヨム
カクヨム2026/09/16
  • 現在の作品戦国小領主の国造り