あらすじ
――石畳を走る古びたトラム。止まった時計。人影のない広場。地図にない街並み――
目を覚ますと、そこは見知らぬ街だった。
魔術と精霊が当たり前に存在する世界で生きてきた彼にとって、この街は奇妙だった。
白衣の男は、そこでひとりの少女と出会う。
――
トラムに揺られ、知らない道を曲がり、奇妙な住人たちと出会いながら、ふたりは街の奥へと進んでいく。
ひとつの問いの答えを探すため。
――この街は、いったい誰のために存在しているのか。
これは、世界のどこにもない街を歩く、自分を『パパ』と言い張る胡散臭い男と名前のない少女の旅の物語。
そして、ひとつの旅が終わるまでに、少女が自分の「名前」へ辿り着く――。
感動+シュールギャグの物語。