あらすじ

神様には、値段がついている。 信仰は数値化され、神と怪異は取引所に上場している。語られなくなった神は信認を落とし、格付を下げ、七日の掲示を経て台帳から消される。祟るでも祓われるでもない。その神を語れる人間が、世界からいなくなるだけだ。 九十九累、二十六歳。買い手等級は無格。設立二年、取得実績ゼロ件。法人口座の残高は四万円台。 ただ一人、台帳の写しではなく、神の中身そのものを見られる男。  「祓うのは高い。売り直すほうが安い」 累が漁るのは、誰にも要らなくなった神ばかりだ。安いのは弱いからではない。使い道がなくなっただけで、力のほうは丸ごと残っている。値を読み違えれば、その力は誰かに向かう。 三年前に閉店した百貨店の屋上。格付D、信者三名、上場廃止まであと七日。 これは、値段のつかなくなった神様たちを、もう一度売り場に戻す話。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/09/16
  • 現在の作品神様、上場廃止につき 〜格付D、信者三名、上場廃止まであと七日〜