あらすじ

自分の分のコロッケは、今日もない。 四十六歳の榛原澄乃は、仕事と家事をこなしながら、身勝手な夫と十八歳の息子の尻拭いを続けてきた。 足りない生活費。息子が起こした問題。夫の会社に届く苦情。 そのたびに頭を下げ、財布を開き、「私が何とかしなければ」と走り回る。 けれど、息子に注意すれば夫が甘やかし、夫の仕事を心配すれば義母が黙らせる。 誠実に向き合おうとするほど、家族の中で澄乃だけが孤立していく。 やがて見えてきた、夫の会社の嘘。そして、危険な動画撮影に夢中になる息子。 何度も伝えた「やめて」は、誰にも届かなかった。 これは、最後まで家族を守りたかった一人の女性の物語。 努力も愛情も、望んだ結末には届かないことがある。 ※重い展開と喪失を含む作品です。 ※同じ家族の設定から異なる道を描く『私が何とかする家――でしたので、あとは皆さんでどうぞ。』と読み比べていただけます。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/09/16
  • 現在の作品私が何とかする家――最後まで、家族でいたかった