あらすじ
「大切な人。でも、恋愛対象じゃない」
26歳の相沢拓海は、想いを寄せていた21歳の大学生・水瀬美月に告白し、そう断られた。
それでも二人の関係は終わらなかった。
困ったとき、不安なとき、誰かに話を聞いてほしいとき。
美月が頼るのは、いつも拓海だった。
けれど、美月が恋をしたのは別の男だった。
新しい彼氏とうまくいかなくなるたびに拓海を頼り、安心するとまた彼氏のもとへ戻っていく。
美月にとって拓海は「誰より大切な人」。それでも、恋愛の相手ではない。
拓海も最初は、それでいいと思おうとしていた。
好きな人のそばにいられるなら。
頼ってもらえるなら。
いつか自分を選んでくれるかもしれないなら。
だが、そんな関係を続けるうちに気づいてしまう。
頼られることと、愛されることは違う。
そして拓海は、美月を嫌いになるのではなく、好きなまま諦めることを選び始める。
一番頼られているのに、一番にはなれない男。
一番安心できる相手なのに、恋愛対象にはできない女。
「大切」と「好き」の間ですれ違う二人を描く、少し苦い恋愛物語。