あらすじ
【キャッチコピー】
「事実ではなく解釈が人を動かす」
ベランダ直結のダンジョンを現代の道具と雑学で、新たな人間関係を口八丁ですり抜けていく中年男の滑稽譚。
【あらすじ】
第一章「考えすぎる男が、考えた末に一番危険な選択をした話」
元郵便局員の中年男、但馬(たじま)の自宅ベランダは、ある日異世界のダンジョンへと繋がった。
だが彼は勇者として覚醒するわけでも、無双するわけでもない。
現代の物資と雑学、そして卑小な願望と好奇心を武器に、リスクを最小限に抑えたダンジョン踏破を日帰りで開始する。
ダンジョン内で接触した異世界の貴族家から派遣された女性たち。献身的な頼れる護衛、物静かで典雅な魔法使い、不平家な弓使いの没落貴族、主人公にのみ批判的な前衛等とパーティを組んでいく。だが彼女たちとの間には決定的な「文化の差異」があった。但馬が現代日本の事実を語っても、育った環境の違う彼女たちとは相容れない。但馬は、口八丁手八丁で彼女達をけむに巻きながら、着実に階層を進んでいく。
第1章後半。子供の頃は「子爵家の将来を担うホープ」と将来を期待されていたのに、「成人すればただの人」と陰で笑われている地方貴族のその場の思いつきで、主人公たちは国境の城塞へと送り込まれる。没落貴族を冷酷に使い捨てする城塞司令官。部下から信望されている傭兵隊隊長。戦場後方の帷幄にて策謀する司教参事会長。誰からも決して尊敬されることのない助祭長。辺地での異常を察知した国中央から派遣された聖職禄神官。戦雲急を告げる城塞で、人々の認知バイアスが交錯し、但馬の放つ事実が意図せず彼らの状況を塗り替えていく。
これは、事実を語るだけの偏屈な男が、異世界の常識をすり抜けていくサバイバル。組織や馴れ合いを拒絶した孤独な男が、「人としての在り方」を見出すまでの物語。
作中日本の元号順は、明治・大正・光文・平成・令和となっています。
現実世界の地球と政党や法制度や歴史が必ずしも同一とは限りません。
各編の主題はこうなっています。
─国境の城塞─ 戦記
─名前の無い村─ 伝奇・奇譚
─嫁取り試合─ 恋愛・悲恋
カクヨム様にても公開しています。
アルファポリス様にても公開しています。