あらすじ
最強と謳われた男の息子として生まれた俺は、幼い頃から「神童」と呼ばれ続けていた。
だが、そう呼ばれることにはとうに興味を失っている。親父はあっけなく病気でくたばりやがった。
今の望みはただ一つ、誰にも気づかれず、平穏に生きること。
だから力は隠す。名前も明かさない。遠い田舎で、ただの学生として静かに暮らす——はずだった。
「今日、機嫌よかったんだけどな」
魔族の襲撃を涼しい顔で片付けた結果、俺は望んでもいない中央行きを打診される羽目になる。もちろん断るつもりだった。
——甘いものにさえ、目がつかなければ。
隠しても、隠しても滲み出る最強っぷり。そして、なぜか目が離せない仲間たち。
本気を出す気はない。※甘いものが絡む時は別。