あらすじ

王宮衣装室で働く伯爵令嬢セシリアは、隣国との国交回復晩餐会を前に、一着の古いドレスの修復を任される。 二十年前、亡き王太后が和平条約の締結式で着用したものだ。 ところが式典を担当する婚約者アルベルトは、その古びた衣装を見て言った。 「こんなものを国賓の前に出すつもりか。捨てて、新しいものを作れ」 新品の豪華な衣装で国威を示す。 式典担当官として、彼の判断にも理由はあった。 けれどセシリアは、ドレスの裏側に奇妙な刺繍を見つける。 自国の白百合と、隣国の青い鈴花。 なぜ敵国だった二つの国の花が、一着のドレスに縫われているのか。 調べていくうちに判明したのは、二十年前の和平交渉で交わされた、記録にもほとんど残っていない約束だった。 「職人なら、命じられた通りに作ればいい」 そう言う婚約者に、セシリアが選んだ答えとは。 婚約解消×衣装修復×外交史×じれじれ恋愛。 一話完結の異世界お仕事恋愛短編です。

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カクヨム
カクヨム2026/09/16
  • 現在の作品「この古いドレスは捨てて、新しいものを作れ」と婚約者に命じられました。お断りします――それは亡き王太后陛下が、二十年前に仕立てた外交衣装です