あらすじ

「無能な"抜けずの剣士"との婚約を破棄する」 建国記念叙勲式の壇上で、王太子ジェラルドはわたくし――セラフィナ・ヴィオレに剣の切っ先を突きつけた。 ヴィオレ公爵家は、代々国宝《誓約剣ヴェルミオン》の担い手を輩出してきた由緒ある剣士の家系。だがわたくしは五年間、ただの一度も剣を抜けず、社交界では『抜けずの剣士』と嘲笑されてきた。 でも、彼らは誰も知らない。わたくしが誓約剣を「抜けなかった」のではなく――抜か・な・かった、のだということを。 前世は現代日本の剣道場の娘。その記憶ゆえに、わたくしは知っていた。この剣が、偽りの忠誠で抜けば担い手の命を吸い尽くす呪剣であることを。寵姫を侍らせ、家系の力ばかりを当てにする不誠実な男のために、命を差し出す価値などない。 そして婚約破棄が宣言されたその時、大聖堂の扉が轟音とともに開かれる。「魔族の軍勢が結界を突破しました――!」 細工で剣を抜いたはずの男爵令嬢ミリアの刃は、びくともしない。青ざめるジェラルドの視線が、ゆっくりとわたくしへ向けられて――。 真紅の血脈が、全てを裏返す。転生聖騎士が深紅の誓約剣を抜くとき、無能と断じた者たちに真実が突きつけられる。 報われなかった五年の果てへ。竜角の不器用な騎士とともに、真紅の誓いを胸に、彼女は新たな一歩を踏み出す。 痛快な断罪と、静かに芽生える恋。ざまぁと救済の物語、ここに開幕。

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小説を読もう2026/09/16
  • 現在の作品無能と断じられた宮廷剣士の私、婚約破棄の断罪式で深紅の誓約剣を抜きますが? ~転生聖騎士、真紅の血脈にて全てを裏返す~