あらすじ

夜が終わらない世界で、人々は死者を恐れていた。  死んだ人間は、放っておけば蘇る。  残された記憶を真似、愛する者の声で呼びかけ、生きている人間を死者の側へ引きずり込もうとする。  そんな「死者になりきれなかったもの」を葬るのが、夜葬屋――黒鐘トウヤの仕事だった。  ある日、トウヤの前に一人の聖女が現れる。  彼女の名は、リリアーナ・エルセリア。  教会の不正と汚職を告発しようとした彼女は、真実を握り潰され、逆に聖女の地位を奪われて追放されていた。  帰る場所も、頼れる人もない。  そんな彼女が目をつけたのは、無愛想で聖女嫌いの夜葬屋だった。 「ついてくるな」 「はい」 「帰れ」 「帰る場所がありませんので」  ――そして、なぜかついてくる。  働かなければ食事も寝床も与えないと言われれば、夜葬屋の助手になる。  嫌われれば、笑って受け流す。  冷たくされれば、別の方法で懐へ入り込む。  聖女としての力だけではなく、自分の可愛さすら武器にして。  これは、死者を葬る男と、教会から追放されたしたたかな聖女が、終わらない夜を生き抜いていく物語。  ――死者には容赦のない夜葬屋と、あざとく生き残る聖女。  二人の奇妙な共同生活が、始まる。

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カクヨム
カクヨム2026/09/16
  • 現在の作品教会の汚職を告発したら追放されました。仕方ないので夜葬屋の助手になります。ちなみにあざとい担当です。