あらすじ
高校二年の俺は、好きだった女子に告白して振られた。
「一緒にいても、私ばかり話してるみたい」
言い返せなかった。何を食べたいか聞かれても、どこへ行きたいか聞かれても、俺はいつも「何でもいい」で済ませていたからだ。
放送委員でも、普段の担当は機材だけ。
けれど俺は一週間だけ、昼の校内放送で一日一つ、自分の好きなものや考えていることを話してみると決めた。
誰かに好かれるためではない。
自分が何を考えているのか、自分の言葉で言えるようになるために。
最初の放送の翌日。
それまで一度も話したことのなかった女子が、俺のところへやってきた。
「昨日の話。私も、あれ好き」