あらすじ

父に初めて一発入った日、父は喜ばなかった。 道場の息子・久世ハクトが放った拳は、振り抜く途中の動きを見せずに、父の胸へ届いていた。 その夜、ハクトは傷だらけの少女・榊トウカに出会う。 彼女を追う男に襲われ、地面は摩擦を失った。足を踏ん張ることさえできないハクトを救ったのは、またしても自分では説明できない一撃だった。 音を消す少女。摩擦をなくす追手。痛みだけを取り除く協力者。 彼らは何かを生み出すのではなく、世界にある性質や規則を「引く」能力者だった。 トウカには、ある施設に残してきた少女を助けたいという願いがある。彼女に手を貸すうちに、ハクトもまた、能力者を管理する組織との戦いへ踏み込んでいく。 相手は何を消せるのか。何は消せないのか。 生き残る鍵は、その違いを見抜くこと。 けれど、戦いを重ねるほど、自分の力だけがわからなくなる。 あのとき、俺の拳からは何が消えた? 能力の謎を解き、敵の隙を突く。 「引き算」で戦う現代異能バトル。

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カクヨム
カクヨム2026/09/16
  • 現在の作品引き算の世界で君の手を取る~世界のルールを引いて戦う異能バトル~