あらすじ
森の近くの小さな小屋で暮らす薬師、アイル。
祖父ガースから受け継いだ薬草の知識を頼りに、薬を作り、森で薬草を採り、たまに傷ついた生き物を治療する。
幼い頃に助けた魔狼のシュタルクと、山でのんびり暮らすつもりが、ある日の出会いからアイルの暮らしは少しずつ変わり始める。
薬を町へ届ける。
魔物の素材を売る。
新しい仲間と出会う。
みんなで食事をして、酒を飲んで、また明日を迎える。
そんな穏やかな日々の中で、アイルは森に小さな異変が起きていることに気づく。
森から去った精霊たち。
魔力を異常に持った魔物。
そして、朽ちるのを待つ者。
「生きものは、生きるようにできている
俺たちは、それを手助けしてやるしかできない」
祖父から受け継いだその言葉を胸に、アイルは今日も傷ついた命に手を伸ばす。
これは、世界を救う英雄の物語ではない。
誰かを治し、誰かと笑い、時々困ったことに巻き込まれながら――
自分らしく生きる薬師と、その仲間たちの物語。