あらすじ

<i1256159|52783> 「私が救うのは、玉座に巣食う不忠の輩ではない。このセリカ神国そのものだッ!!」 国家全土を敵に回し、第一級捕縛令を翻されてなお、深紺色の軍旗を掲げて突き進む気高き【氷姫】。これは理不尽な宮廷の謀略を力ずくで喰い破る、気高き主従の叛逆を描いた至高の本格的なハイファンタジー戦記である。 舞台は、地脈を巡る利権と陰謀が渦巻くセリカ神国。最高峰の格式を持つヴァーテル伯爵家の令嬢であり、<アードラー騎士団>を率いる団長ディアナ。そして、彼女の隣には大貴族の血脈を不名誉に勘当され、身分を縛るチェーンを引きちぎらせて平民の身分へと没落した無頼の騎士ザックがいた。 絶対に交わることの許されない残酷な身分断絶によるしがらみ。宮廷の黒幕たちは邪魔な<アードラー騎士団>を一網打尽にするため、兵站を断ち、海の向こうの大森林へ一千の兵のみで派遣するという「合法的なハメ殺し」の罠を仕掛ける。 そこで待ち受けていたのは、魔人国の女王アスタロトが放つ三千の精鋭と最強の魔将軍ハザエル。さらに、生きて戻った者はいないと畏れられる龍人族の古代大遺跡であった。 しかし、陰謀の影が深くなるほど、二人の絆は烈しく燃え上がる。ディアナの内に秘めた一途な恋慕。騎士団長としての仮面の裏で孤独に凍りついていた彼女の涙を溶かしたのは、ザックの不遜にして誠実極まる「誓いの口づけ」だけであった。 【戦姫(ヴァルキュリア)】の至高の神格を解放するディアナと、【鬼神(ダイモン)】によって古代級の斧槍を振るうザック。 稀代の軍師バルハルトの「深謀深慮」の先読みと、【剣姫(ソード・メイデン)】ノア率いる<蒼薔薇騎士団>による槍衾が重なり合い、絶望的な包囲網は完膚なきまでに圧殺・蹂躙されていく。 女王アスタロトの放つ【色欲(ルクスリア)】の精神汚染の檻を双星が不屈の愛執で破り、大陸全域の地脈を握る<龍刻魔導原簿>を入手したとき、真の救国の反撃が始まる。突き抜ける青空の下、右手で高々と<蒼月刀>を掲げ、一千の鉄兜を従えて【特級反逆出撃】の勝鬨を轟かせる【氷姫の旗】。 綿密に構築された兵站戦のリアリティと、ため息が出るほど切ない主従の純愛。世界のすべてを敵に回しても、その腕の中に溺れたいと願った二人の『夜明け』を掴み取る宿命の戦いが今、ここに幕を開ける。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/09/16
  • 現在の作品氷姫の旗を掲げよ~秘めたる愛影に抱かれて~