あらすじ
魔法が当たり前に存在する、アルカディア王国。
人々が生まれながらに一つの属性と魔力を持つ世界で、双子の兄――レオン・クロフォードには、魔法の才能がまるでなかった。
彼にあるのは、遠い東方から伝わった珍しい武器――『刀』と、それを振るう圧倒的な剣の腕だけ。
対する双子の弟、ルカ・クロフォードは剣をまともに振ることすらできないほど非力ながら、規格外の魔力量と、本来一人につき一つしか持たないはずの属性をすべて扱う異質な才能を持っていた。
剣しかない兄と、魔法しかない弟。
正反対の二人は十六歳の春、王国最高峰の教育機関――王立アルカディア学院の門を叩く。
そこで出会うのは、火と雷の二属性を操る名門貴族の少女セイラをはじめ、常識では測れない才能を持つ仲間たち。
剣術試験で教官を圧倒するレオン。
魔力測定の水晶を破壊するルカ。
やがて二人は、通常の教育では扱えない八人だけが集められた『特別クラス』へと選ばれることになる。
互いに足りないものを補いながら、ずっと二人で生きてきた兄弟。
けれど学院で仲間と出会い、戦い、笑い、時にぶつかりながら――二人の世界は少しずつ広がっていく。
これは、剣しか持たなかった兄と、魔法しか持たなかった弟。
そして、彼らと出会った仲間たちが紡ぐ――
剣と魔法と、絆の物語。