あらすじ
心臓の大病を越えた65歳。還暦祝いの赤いマウンテンバイクと挑む、命と旅の物語。
◀作品概要▶
「贅沢じゃなくていい。ほんの少し日常を離れるだけの、私だけの旅スタイル」
63歳の時に襲った突然の心臓の大病「上行大動脈解離」。緊急手術と入院を経て一死を報じた私——佐伯犬左衛門(さえき・わんざえもん)の生活は一変した。
本職であるマッサージ師の仕事を抑え、リハビリに励む日々。だが、私には還暦の夏に出会った特別な相棒がいた。相棒のためにもリハビリに励む愚直な男
鮮やかな還暦祝いカラーの「紅色のマウンテンバイク」——。
横浜中華街への深夜88kmの初陣から、千葉県松戸市から福島県いわき市へと挑んだ往復360kmの大冒険まで。
前屈み姿勢で食欲が失せる過酷なリアリティ、コンビニの揚げたてメンチカツや熱いブラックコーヒー、昭和の面影を残すノスタルジックな街並み、そして道中で出会う人々の温かさ。
これは、残された人生の時間の中で、愛車とともに日本の美しさを再発見していく、ある男が不器用でも懸命に生を慈しむ「リハビリ・サイクルエッセイ」
63歳で襲った心臓の大病を越え、今——。還暦の夏に出会った「赤い祝いの相棒」とともに駆け抜けた、3年前からのささやかな冒険の日々を振り返ります。
◼️主な登場人物(キャラクター紹介)
佐伯 犬左衛門(さえき わんざえもん) / 65歳
職業: 鍼灸・按摩・マッサージ・指圧師
愛車: 還暦カラーの赤いマウンテンバイク(21段変速)
持病: 2年前に「上行大動脈解離(スタンフォードA型)」で緊急手術。現在もリハビリとトレーニングに励む。
嗜好: 熱いブラックコーヒー、タバコ(一服)、昭和レトロな街並み、鉄道模型のジオラマ鑑賞。
人物像: 根は生真面目で愛妻家。旅先での下らぬ妄想に一人で苦笑いするチャーミングな一面を持つ。
連載版です。毎月「巳の日」に投稿します。