あらすじ
母を失い、現世に生きる意味を失った修験者・役小角。
伊豆大島に流されていた小角は、ある日、金剛界真言によって空間を切り裂く。
「来世でも、ちょっと覗いてみるか」
そう言って小角が飛び込んだ先は、魔法と魔族が存在する世界だった。
そこで出会ったのは、自らを「勇者」と名乗る少年・エリオス。
魔王軍と王国が争うこの世界で、エリオスは世界を救うための旅へ出る。
一方の小角は、そんなことにはお構いなし。
「勇者じゃねえよ。修験者だ」
小角のもとには、かつての従者たちも集まってくる。
言葉の神・一言主。
炎を操る鬼・前鬼。
水を操る鬼・後鬼。
小角に仕える式神・護法童子。
そして、仏神・蔵王権現。
気の向くまま、行く先も決めず。
小角と仲間たちは、この世界を歩き始める。
エルフの郷、魔王軍、王国、そして勇者。
行く先々で騒動に巻き込まれながら、修験者・役小角の「来世」での旅が始まる。
これは、勇者ではなく修験者が世界を駆ける、異色の冒険譚。