あらすじ
「魔力二十七です」
十八歳の成人判定で、リディアは婚約も父の期待も失った。押しつけられたのは、大魔潮が迫る貧しい辺境の領主代行。
けれど、その日思い出した前世は――プロボディビルダー。
魔力が増えないなら、使い方を鍛えればいい。
小さな魔法の消費を測り、姿勢を直し、食事と休みを予定へ入れる。落ちこぼれと呼ばれた薬師の娘や守備隊員たちも、一緒に試してくれた。
その記録を信じたのは、研究者の第二王子フェリクス。彼が気にするのは成果だけではなく、私が食べたか、眠ったかまで。
見返したい。認められたい。そう思う私の隣で、彼は成果のない日も席を空けてくれる。
――なのに、恋への返事だけは、どれだけ準備してもうまくいかない。
魔力は最後まで27。鍛錬と恋と辺境再建の、ハッピーエンドの物語。
全45話・完結まで執筆済み。