あらすじ
備前長船出身の青年「丸」は家宝の刀に取り憑かれたいた。
刀身を見つめる丸の瞳には、ひたむきな憧れが宿っていた。泰平の世とはいえ、武士として生まれたからには、この美しくも恐ろしい鉄の芸術品を正しく振るう真の強さを身につけたい。丸にとって、それはごく自然な純粋な願いだった。
父が死に、没落した武家に残されたその刀は唯一無二の財産となり、理不尽な世から己を護る絶対的な御守りとなった。
──
殺し合いに、正々堂々などいらない。必要なのは、ただ「生き残る」ことだけだ。
武士の身分を失い、悪徳商人の用心棒へと身を投じた男・丸。
彼には、正義も誇りもない。あるのは、ただ異常なまでに研ぎ澄まされた刃「生存本能と実践剣術」だけだった。
江戸の暗部でうごめく欲望と陰謀。丸は暗部へと足を踏み入れていく。
容赦なき剣術と、生への執着だけを武器に這い上がる漢のサバイバル時代劇
※残酷な描写あり
※本格的な剣戟バトルが好きな方、刀剣に興味がある方におすすめです
備前長船刀剣博物館での取材を元に書き始めました。