あらすじ

名を忘れた男と、約束を忘れなかった桜の精の恋物語。 人や鬼、精霊に神までもが行き交う港街・煌樂《かんらぎ》。 街の奥深くには、名前も記憶も命さえも賭けの対象となる、神の賭場――桃霞楼《とうかろう》がある。 そこで働き始めたのは、薄桜色の髪と金の瞳を持つ桜の精霊。 彼は、生まれたときから見守っていた少年との約束を果たすため、少年の帰りをずっと待っていた。 しかし再会した相手は知らぬ名を名乗り、桃霞楼の支配人として生きていた。 桜の精は支配人の中にかつての少年の面影を見つけながらも、その名を呼ぶことができない。 一方の支配人もまた、春の香りを纏うその青年から、なぜか目を離せずにいた。 失われた名前。 守りたかった約束。 ずっと待ち続けたひとつの想いが、春を呼び覚ます物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
エブリスタ
エブリスタ2026/09/13
  • 現在の作品煌樂綺譚《かんらぎ きたん》