あらすじ
魔法が当たり前に使われる世界で、少女が選んだのは、誰も必要としなくなった魔法だった。
その名は――「愛」。
「愛しい」と思った気持ちを、誰かに伝える。
ただ、それだけの魔法。
役に立つ魔法が次々と生まれる中で、そんな魔法にどんな意味があるのか。
少女自身にも、まだ分からない。
旅の途中で出会う人々。
小さな店。
手作りの品。
美しい景色。
そして、ときには、簡単には答えの出せない出来事。
少女は「愛しい」と思うたび、その気持ちを誰かに届けていく。
これは、特別な力を持った少女が世界を救う物語ではない。
ただ、誰かを大切に思った気持ちが、少しずつ誰かのもとへ届いていく。
そんな、小さな「愛」の物語。