あらすじ
温かい夫に、優しい子供たち、そして気さくで頼りになる隣人――。
どこにでもある、幸せに満ちた日常。そのすべてが、最愛の息子の死を境に音を立てて崩れ去った。
帰宅した主人公・真琴(まこ)の目に飛び込んできたのは、冷たくなった息子の姿。
そして、第一発見者であるというただそれだけの理由で、親戚も、愛する娘も、そして世間のすべてが彼女を「殺人犯」として疑い始めた。
「信じてくれ」と唯一味方になってくれた夫の腕の中で、絶望のまま意識を失った真琴。
しかし、再び目を開けたとき、彼女がいたのは――事件の起きる、まさに「2日前」の朝だった。
「――やり直せる。今度こそ、この手で息子を守り抜く」
しかし、未来を変えようと奔走する真琴の前に、恐ろしい事実が突きつけられる。
事件で使用されるはずの包丁には、紛れもなく自分の指紋。
そして、息子の死を回避するたびに、未来の因果律が狂い、家族や親戚が次々と不可解な死を遂げていく。
「なぜ、誰も彼もが私を追い詰めるのか?」
「なぜ、この運命は私を犯人に仕立て上げようとするのか?」