あらすじ

「君が望むなら、契約が終わった後は自由にするといい」

家の危機を救うため、私は氷の貴公子と呼ばれる公爵・アレクシオス様と、期間限定の『契約婚約』を結んだ。

お金のため。
家族を守るため。

そう自分に言い聞かせて、偽りの婚約者として彼の隣に立っていたはずだった。

けれど――。

優しく向けられる眼差し。
他の男性が近づけば見せる、隠しきれない独占欲。
熱を出した私を一晩中気遣ってくれた、大きな手の温もり。

いつしか私は、彼を目で追い、触れられるたびに胸を高鳴らせるようになっていた。

そんなある日、第二王子ジュリアン殿下から思いがけない求愛を受ける。

するとアレクシオス様は、苦しげにこう告げた。

「君の幸せを、私が奪ってはいけない」
「契約が終われば、君を引き止める権利は私にはない」

――そして彼は、私のために身を引こうとする。

嫌……。

離れたくない。
誰かに譲るなんてできない。

そこでようやく私は気づいた。

私が彼の隣にいたかった理由は、お金でも家族のためでもない。

私は――アレクシオス様を愛している。

けれど、彼もまた自分の想いを押し殺し、私を手放そうとしていて……。

「もう、自分を誤魔化せない」
「君を誰にも渡したくない」

偽りから始まった契約婚約。

すれ違い、傷つきながらも、二人が最後に選ぶのは――『本物の愛』。

これは、身分差を越えて本当の恋を見つけた令嬢と、不器用な氷の貴公子が、偽りの関係から本物の婚約者になるまでの溺愛ラブストーリー。

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アルファポリス
アルファポリス2026/09/06
  • 現在の作品完結 契約婚約のはずでした――氷の貴公子に、いつの間にか本気で溺愛されています』