あらすじ
物心ついた頃から孤児院で暮らしてきた少女、エレナ。
自分の両親の顔も、本当の名前も知らない彼女は、貧しいながらも孤児院の仲間たちと支え合いながら暮らしていた。
そんなエレナの前に、ある冬の日、一人の貴族少年が現れる。
侯爵家の嫡男、カイル。
身分も育った環境もまったく違う二人だったが、カイルは自分のパンを小さな猫に分け与えるエレナの姿に心を奪われる。
「自分だってお腹が空いているのに、それをあげるのか?」
「だって、この子は自分でパンを買えないでしょう?」
その日からカイルは、何度も孤児院を訪れるようになる。