あらすじ

朝起きると神さまが家の中にいなかったので外に出て探してみると、神さまは海の見えるところにいた。 白い砂浜の上に座っていて、そこから穏やかな海の風景をぼんやりと見つめていた。私は神さまの歩いた足あとが残っている白い砂浜の上を(なるべく神さまの足あとの上と同じところを歩くようにして)ゆっくりと歩いて、神さまのところまでいった。 神さまは海を見て泣いていた。 私がやってきたことに気がつくと、神さまは私を見て、綺麗な涙を白い指で優しくぬぐってから、にっこりと笑った。 「海を見ていたんです。今日の朝はとても海が穏やかで美しかったから。朝のお散歩の途中に、ほんの少しのつもりだったんですけど、なんだかずっと見ていたいって思ってしまって。えっと、心配させてしまってごめんなさい」 と神さまは私に言った。 私は神さまのとなりに座ってそこから神さまと同じように美しい海の風景を見た。 神さまもまた海を見た。 風は吹いていなかった。

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小説を読もう2026/09/15
  • 現在の作品神さまとお話をする時間。