あらすじ
人の脳に埋め込まれた「共感チップ」。
それは、言葉だけでは伝えきれない感情や記憶を、誰かと分かち合うことのできる装置だった。
嬉しかったこと。
悲しかったこと。
誰にも言えなかった想い。
そして、自分自身でさえ忘れていた記憶。
記憶を共有できるようになった世界で、人々は以前よりも互いを理解できるようになった。
――それでも、人の心から「すれ違い」がなくなることはなかった。
恋人、家族、友人。
誰かを愛すること、失うこと、許すこと、そして生きていくこと。
これは、「記憶」という海に潜りながら、それぞれの人生と心に触れていく十二の物語。