あらすじ
攻めてきた海賊も、俺を追放した元勇者も――気づけば全員、俺の島で汗だくで働いている。
これは、無能と笑われた罠師が、敵の殺意すら“動力”に変えて、死の島を楽園に造り変えるまでの話だ。
役立たずの<はずれ職>「罠師」と蔑まれ続けてきた青年ロイ。
ある日、彼は仲間に裏切られ、ダンジョンの深層へと突き落とされてしまう。
絶体絶命のその最深部で出会ったのは、封印されし魔王・アルエルだった。
彼女との邂逅により、制限だらけだった罠スキルが完全解放。
魔獣や人間の行動、その殺意すらもからくりに組み込む規格外の能力『生体トラップ構築』へと覚醒する。
しかし、命からがら王国へ生還した束の間、元パーティーの嘘の報告で罪をなすりつけられ、
ロイは死の孤島へと追放されてしまう。
だが、それは彼にとって、むしろ好都合だった。
Sランク魔獣を露天風呂のボイラーに。潮の満ち引きを全自動の漁場に。
覚醒した技術をフル稼働させ、死の島を“極上のスローライフの楽園”へと造り変えていく。
やがて、彼を追って幼なじみの追放王女・リーシャが海を越えてやってくる。
海賊に囚われ樽ごと捨てられた彼女を、ロイの罠が救い上げ――
追放者同士の、あたたかなラブロマンスが幕を開ける。
そして島に迫る、大海賊・黒髭の艦隊。
だがそれこそが、ロイの“難攻不落の楽園”の真価が問われる、最初の試しとなる。
快適スローライフ×DIY要塞建設×痛快ざまぁ。
殺意も恨みも強欲も、ぜんぶ島の力に変えてしまう。殺さず、働かせて、敵さえ“住民”にする――“誰も殺さない最強”の異世界ラブコメディ、開幕。